~精度を必要とするセンターレス研磨加工~ 代表取締役 久保田 哲生
「どんなお仕事で、どんな製品を扱っているのか」
一般的にはセンターレス研磨とかセンターレス研削加工とか言われますが、ざっくり言うと円筒形の材料の外径を細く削って精度を出す仕事です。
研磨と言うとピカピカに磨くイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、ガラスレンズとか流し台を磨くような仕事ではなく、扱うのは円筒形をした金属の外径加工のみです。「ついでに他も磨いちゃって!」なんてリクエストには対応出来ません(笑)
弊社の場合は太さ1ミリから60ミリ、長さが2から3メートルぐらいの材料を扱う事が多く、その材料の外径を細く加工して最終的には1/100~1/1000ミリの寸法精度に仕上げます。短く切断された部品より、素材のまま長い状態で加工する仕事を得意にしていますね。
「お客様はどういった業種か」
金属材料の世界って加工と同じで、とても奥が深いと思います。鋼材の種類や形状、サイズによって扱っている鋼材メーカー、問屋さんが細かく分かれるんですよね。それぞれ得意にされている分野がある中で、丸棒と言われる円筒形の長い素材を扱われている所が、うちのお客様には多いです。
あとは「欲しい鋼材は見つけたけど必要な寸法精度に加工出来る所が見つからなくて」と言うエンドユーザーさんから直接お問い合わせを頂く事も多く、仕事の比率的にもだいぶ増えていますね。
「製品の精度や技術力を求めて全国から引き合いがある」
もともと長尺材のセンターレス研磨工場は関東地方が多かったと聞いています。昔は一人か二人でやっている工場も沢山ありましたが、ここ10年ぐらいでだいぶ減ってしまいました。うちも決して人数が多いわけではないのですが比較的、加工出来る鋼種やサイズが幅広かったので広くお客様に知って頂けていたのが今に繋がっているのでしょうね。あつかう品物が2~3メートルと長いため、お車でいらっしゃるお客様には重宝して頂けていたと思うのですが、今は遠方のお客様から引き合いを頂く事も多いので、発送可能な品物であれば対応させていただいています。